【五反田校】フリーレクチャー2・第1回
五反田校フリーレクチャー2クラスをご受講いただきました皆さま、ありがとうございました。
この『フリーレクチャー2』コースも、参加者のご質問に応じてあなたが一番喜ぶ内容を展開していくクラスになります。知りたいも、上手くなりたいも、治してくださいも、全て対応いたします。
加えて、講師全員が皆さまにお伝えしたいテーマを必ずひとつは持ち寄り、皆さまのご要望があればレクチャーできるように準備して臨んでおります。
初心者からベテランまで、ぜひご参加ください。講師一同、気合い入っています!
したがって、A教室とB教室では展開される内容は当然異なりますし、その日にご参加いただいたメンバーによっても異なります。
それでは第1回のA教室とB教室のそれぞれでレクチャーされたテーマをご紹介いたします。
<A教室> 2025年5月31日(土)開催
○気象病による目の浮腫みに対するアプローチ
・気象病の人によくある傾向
・浮腫み解消のための代謝ルートの流れの改善
・耳へのアプローチ
・内関および中指と薬指間の水かきへのアプローチ
・症状が出ている目へのアプローチ
・流れを活性する積極的な腹式呼吸の教育
(担当:鈴木本部長)
気象病とは、気温や気圧など“気候”の変化によって引き起こされるさまざまな症状の総称。どのような気候の変化によって、どのような症状が現れるかは、人によって様々。日本では1000万ほどの人が気象病に悩んでいると考えられているそうです。
質問者の方はバセドウ病を患っていることで、気圧の変化によって目が浮腫んで辛いとのこと。それに対して本部長が解説をしながら改善アプローチを施しました。気象病に対する一連のアプローチは必見ですよ!目の浮腫みに対しては、病的な症状や長く患っている症状を改善するためには、時間が薬になるように、「あれからどんどん良くなっていきましたよ」ということが期待値の中で大きくなるように、寝ている間に「こうなっていれば良いよね」といったコーディネートをして治療を組み立てていく、という考え方をベースにした改善アプローチが紹介されました。
○頚部の斜角筋に関連する小胸筋調整法
・小胸筋が関連する症状と調整の考え方
・小胸筋と前鋸筋へのアプローチ
・僧帽筋下部線維と下後鋸筋の活性アプローチ
(担当:三本木講師)
三本木講師が、先月のA教室で紹介した頚部の斜角筋の調整法に続けて、斜角筋と関連の深い小胸筋の調整法を紹介しました。小胸筋は、肩症状の改善のためには見落とせない重要なポイントのひとつで、それが硬くなると呼吸の縮小や前肩・猫背といった姿勢の悪さを誘発します。小胸筋の調整は、過去の研究実践コースで発表された小胸筋にダイレクトにアプローチする手法を用い、併せて前鋸筋の改善も図っています。そして、肩甲骨を内下方に位置させて姿勢をよくするために、僧帽筋下部繊維と下後鋸筋の活性するアプローチが紹介されています。
○鼠径部に生じるしこり状の硬縮解消の一考察
・鼠径部の硬縮部および大腿直筋上部へのプレスインプット
・大腿直筋との連動を活用した腸骨筋の調整
(担当:大井講師)
受講生の方からの、あお向けで片方の脚を大腿部が胸に付くように抱え込んだ時、反対の脚が伸び切らないので改善して欲しいとのリクエストにお応えしました。原因は、腸腰筋の短縮であることは明らかです。腸腰筋の調整法は研究実践コースで素晴らしいものが発表されているので、別の方法を考案。私は経験上、腸腰筋が短縮している場合、鼠径靭帯外側上部の上前腸骨棘内側部にしこり状の硬結がある方が多いという印象を持っていました。その受講生の方も該当。そこで、そのしこり状の硬結解消を主軸に腸腰筋の改善を図る方法として、プレスインプットを活用した簡単アプローチを思いついたので、ひとつの方法として紹介しました。予想以上に効果が高かったので、その後の施術で多用しています!(笑)
<B教室> 2025年6月7日(土)開催
○大殿筋の調整法
・大殿筋の役割と弱化によって生じる症状
・大殿筋を弛緩させるインプットポイント
・大殿筋と腸腰筋の活性アプローチ
(担当:三本木講師)
三本木講師が、先月のB教室で紹介したハムストリングの調整法に続けて、ハムストリングと関連の深い大殿筋の調整法を紹介しました。前半で、大殿筋を効率よく弛緩させるためのインプットポイントを解説。後半で、うつ伏せ状態で大殿筋と共に腸腰筋も活性するオリジナルのアプローチ法が紹介されています。
○肋間神経痛や腰症状に関連する前腕の張りの解消法
・神経調整アプローチによる前腕の過剰な張りの解消
・前腕や手指に関連する肋骨の柔軟性改善アプローチ
・肩甲骨の動きを活性するアプローチ
(担当:鈴木本部長)
肋間神経痛や腰症状には、実は前腕の張りがものすごく関係しているとのこと。本部長は腰症状の場合は必ず前腕の張りを確認するそうです。ギックリ腰の患者さんは前腕がパンパンになっているとのこと。前腕の張りの解消を図るために、まずは腕の神経の強張りを解消するアプローチが、次に前腕の張りと関連し、かつ肋間神経痛の改善に非常に効果的な、肋骨の動きを良くして柔軟性を高めるアプローチが紹介されました。肋間神経痛、腰の症状、上肢の強張りや手指のしびれなどの症状に対しては、とりあえずこの2手でかなり対応できるとのことです。加えて、実習中に飛び出した短時間で簡単に肩甲骨の動きを活性させられる凄技が、追加でレクチャーされました。このアプローチも皆さんに大好評でした!!
参加者のご要望にお応えする形で展開する『フリーレクチャー2』コース。
これまで皆さまが気づかなかった実践的なニッチな情報をお伝えすることで、皆さまの知識の隙間が埋まって、皆さまの引き出しの中にある知識が有機的に繋がっていくような場にしたいと思います。
皆さま、これからの『フリーレクチャー2』コースにぜひぜひご期待くださいませ!!!
※あらかじめテーマを決めて展開するセミナーではないのでレジメはございませんが、レクチャーの内容の要点を記した「セミナーメモ」がDVDに添えられます。
セミナーに参加できなかった皆さまは、ぜひDVDをご購入くださいませ。
大井 洋