【五反田校】実践Ⅰ 第7回 <身体の上下を繋ぐ腸腰筋を活性して若さの土台を強くする!!/★アンチエイジングメソッド part7>

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五反田校実践Ⅰ教室をご受講いただきました皆さま、ありがとうございました。

 

<身体の上下を繋ぐ腸腰筋を活性して若さの土台を強くする!!>

★アンチエイジングメソッド part7

・腸腰筋と筋膜で連結している結腸を調整する

・腸腰筋の癒着や拘縮を解消して機能を活性させる

・腸腰筋と足部との連動を調整して運動能力を高める

 

―――――――― <レジメ前文> ――――――――

腸腰筋とは、大腰筋、小腰筋、腸骨筋の3つの筋肉をまとめた総称で、その主な役割は歩行と姿勢の維持です。このうち、小腰筋は約4割の人にしか存在せず、主としての機能は大腰筋と腸骨筋が担っています。歩行時には地面を蹴って足を振り出す力として働き、階段や坂道などでは足を上げる力も発揮します。また、抗重力筋としても機能しており、持続的に腰椎を伸展させることで、良い姿勢を保つ役割を果たしています。加えて、あお向けから起き上がる、身体のバランスを保つ、など、日常生活の様々な場面で働いている筋肉です。

 

その腸腰筋はインナーマッスルであるため、日常生活の中で意識する機会はあまりないといえるでしょう。それゆえに、運動習慣の無い方や、デスクワークなどで座っている時間が長い方は、腸腰筋にトラブルを生じやすい傾向があります。実際、一昔前に比べると、腸腰筋のトラブルを原因とした腰痛がとても増えている傾向が見てとれます。

 

腸腰筋は、腹部の深い位置を走行しており、その前方に上行結腸や下行結腸が重なり、筋膜的に連結しているため、これらは相互に影響を及ぼし合います。また、足指とも運動連鎖の仕組みを持っているため、腸腰筋の機能回復を図るには、それぞれの関係性を健全に保てるように調整することが重要です。

 

今回は、腸腰筋の癒着や拘縮を解消しつつ、各部からの影響を改善するアプローチを学ぶことで、より実践的な腸腰筋へのアンチエイジングアプローチを習得してまいります。

―――――――― <レジメ前文> ――――――――

 

 

今回のターゲットは「腸腰筋」。

 

腸腰筋といえば、気導術においては腰方形筋と並んでメジャーな筋肉です。現在の気導術においては「腰痛?腸腰筋だね」という風潮がり、腰が痛い人に対しては必ずと言ってよいほど腸腰筋をターゲットにします。話によると、30年ぐらい前の腰痛治療はとにかく背面だったそうです。時代の背景によって、腸腰筋側が弱化している人が増えたことによって変化したのだと思われます。今はデスクワークで、背もたれに寄りかかって仕事をする人が増えました。この姿勢では、腸腰筋は全く使われていない状態で、ましてや持続的に伸ばされている状態です。持続的に緊張を強いられた腸腰筋はやがて力を入れることを諦めてしまった結果、力が入りづらい状態に陥ってしまいます。これが、腸腰筋が弱化する機序です。このように、今の腰痛は肉体労働による使いすぎが原因ではなく、動かないことによって痛みが生じているケースが非常に多いといえます。

腰痛に至らないまでも、腸腰筋がうまく活性されていない人が非常に多いと感じます。患者さんは皆さん、うまく活性させて筋力検査で変化を実感するととても驚くし、立っていただくと「身体がすごくしっかりした感じがする」と大変喜んでくださいます。腸腰筋の活性はそれほど価値があることなのです。

 

さらに、腸腰筋の役割を考えるとその活性の大切さがより深く理解できます。

腸腰筋の主な役割は歩行と姿勢保持です。抗重力筋としての役割を担い、良い姿勢や色々な動作の中で姿勢を保つために働きます。また、抗重力筋として働くことで股関節の前に壁を作って脱臼を防ぐようにガードしているので、腸腰筋が弱化すれば股関節の脱臼方向への抑えが効かなくなります。これが股関節症状に繋がる一因です。

また、腸腰筋を構成する大腰筋は、身体の中で上半身と下半身を繋ぐ唯一の筋肉です。骨盤を飛び越えて、腰椎から大腿骨に繋がっています。他の筋肉はみな骨盤で止まりますが、大腰筋は骨盤を貫いています。ですから、すべての筋肉と協調しなければいけません。上半身と下半身の筋肉は大腰筋を通って連動していくのです。治療においてはその意味合いを持って大腰筋にアプローチすると、全身いろいろと繋がりが良くなります。

このように重要な役割を担う腸腰筋は、身体の中で一番深いところにある筋肉です。インナーマッスルに区分され、身体の中で勝手に働いてくれています。それゆえに、意識にのぼりづらい筋肉なので、一般の人にとっては鍛えることもなかなか難しい筋肉です。

これらを踏まえると、腸腰筋は施術において「質を上げる」必要性が求められる筋肉です。腸腰筋の質が上がれば、日常生活におけるちょっとした動きの中でキレが変わってきます。だからこそ、脚が上がりづらい、腰が痛いなどの症状を解消するためばかりでなく、常に良い状態をキープすることが重要なのです。

 

 

今回の目的は腸腰筋を活性することです。それを達成するために、まずは腸腰筋をきっちり触りたい。そして、しっかり調整できるようにするために、物理的にすごく奥にある腸腰筋にしっかり「刺激」が届くような手つきを身に付けていただきます。さらに、腸腰筋自体の関連、どこから影響を受けているかなども理解して、腸腰筋のさらなる活性に役立てられるようにしていきます。

 

まずは、「腸腰筋と筋膜で連結している結腸を調整する」です。

身体内部での内臓や筋肉の重なりを考えてみると、右の腸腰筋の直前には上行結腸が、左の腸腰筋の直前には下行結腸があります。直前とは、くっ付いているほどの位置関係で、実際に腸腰筋と結腸は筋膜的に結合しています。結腸を覆う腹膜と腸腰筋の筋膜は連結していて、繋がっているのです。結腸は腸腰筋に支持されることで、その位置を保っています。それ故に、腸腰筋と結腸は互いの影響を受けます。下痢をしたり、便秘をしたりすると腰が痛くなるというのは、この関係性によるものです。

このアプローチでは、結腸という深いところに「刺激」を届かせる方法を学びました。結腸に刺激を届かせ、腸が満ちるように、喜ぶように気導力を注入して結腸の元気回復を図ります。気導力が満ちて結腸が元気になると腸腰筋を応援してくれるようになるので、腸腰筋が働きやすくなります。また、内臓の元気は身体の元気です。特に大腸は、やる気とか元気的なものに関係しているので、結腸が元気になるとやる気や元気が湧いてきます。

「腸を調整する」という意識でアプローチしてみたら、「腸腰筋の働きがこんなに変わる」を全員が実感しました。

私はこのレクチャーを受けて、「もう少しいけるはず」と思いつつも腸腰筋を活性しきれずにいた数人の患者さんの顔が頭に浮かびました。私にとってこれは「珠玉のテクニック」と痛感。後日、頭に浮かんだ患者さんたちに施してみると、見事に全員がしっかり活性されました。ひとつの壁を越えることができ、本部長に大感謝です!!

 

次に「腸腰筋の癒着や拘縮を解消して機能を活性させる」で、直接腸腰筋にアプローチしました。これは以前、第206回の研究実践コースで発表されたアプローチです。腸腰筋の主要な4箇所にアプローチします。研究実践コースでは解説されなかった、個々のアプローチのコツが分かりやすく詳細に解説されました。結腸を元気にした後ですから、普段より侵入しやすい環境に加え、解説されたコツを踏まえてアプローチするとすごくスムーズにターゲットのポイントに辿り着きます。そうなると、適切な刺激と気導力が確実にポイントに作用して、これまで以上に腸腰筋をしっかりと活性することができました。

 

最後に「腸腰筋と足部との連動を調整して運動能力を高める」。これも、第202回の研究実践コースで発表されたものが、さらに理解しやすく解説されました。

「腸腰筋と足部との連動」というと、ちょっとイメージしづらいと思います。しかし、足部にダメージが蓄積された状態で足指に力を入れると、腸腰筋が力を発揮しきれなくなるのです。そこで、足部のダメージを解消して腸腰筋が働きやすくしました。どこまでいっても足指の力を抜いている方が腸腰筋は働きやすいのですが、これによって、たとえ足指に力を入れていても腸腰筋が力を発揮できるように制御を変えることができます。非常に簡単なアプローチですが重要な意味を持つことが理解できました。

私はこれを知ってからずっと、腸腰筋を活性した際には必ずチェックするように心掛け、必要であれば連動の調整を図っています。

 

 

腸腰筋は上半身と下半身を繋いで、動きの中でのボディーバランスを保つ役割を担う筋肉です。その働き度合いで、日常生活におけるちょっとした動きの中での身体のキレなどが変わってきます。それ故、腸腰筋の質を上げて、常に良い状態をキープすることは、今の若さを保つことは当然ながら、10年後、15年後も若くいるためには欠かせない要素なのです。

皆さんも、ぜひ今回メソッドを身に付けて、10年後、15年後の若さを手に入れましょう!!

 

 

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大井 洋

 

 

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