【五反田校】実践Ⅰ 第3回 <深部に潜む疲労を解消して若さ溢れる姿勢を手に入れる!!/★アンチエイジングメソッド part3>

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五反田校実践Ⅰ教室をご受講いただきました皆さま、ありがとうございました。

 

<深部に潜む疲労を解消して若さ溢れる姿勢を手に入れる!!>

★アンチエイジングメソッド part3

・肘前面に潜んでいる過緊張を解消する

・背部の筋肉を活性して流れの良い背中を手に入れる

・下肢の内側ラインに蓄積している深部の疲労を解消する

 

―――――――― <レジメ前文> ――――――――

年齢を重ねるにつれて、心と身体を若々しく保ちたいとの願いが大きくなってくるのは自然なことと思います。その願いと合わせて、周りの人々から若々しく見られたいとの思いも、またほとんどの方が抱くのではないでしょうか。健康状態はもとより、声の張りや表情、物の考え方や服装センスなど、人の若々しさを左右する要素はたくさんありますが、中でも、姿勢の良さは、若々しい印象を与える上で特に重要です。たとえほかの要素が整っていたとしても、姿勢が悪ければ印象的には老いを感じさせることが多いでしょう。逆に姿勢が良ければ、元気や活力の増進に繋がることで、自然とその他の要素も備わってくることが多いように思います。

 

姿勢が悪くなる要因は多岐にわたりますが、生活習慣の中で知らず知らずのうちに良い姿勢を保つことが難しくなるケースが一般的です。これは、身体の深部に溜まっている疲労や、筋力を発揮しづらくなった筋肉を無自覚に庇うことで、良い姿勢を自然に維持することが困難になるからだといえるでしょう。

 

今回は、そういった生活習慣の中で蓄積していく深部の疲労の解消や、それに伴って機能低下している筋肉を活性することで、自然に良い姿勢を取れる身体への回復を図ります。今までに学んだ様々な姿勢改善のアプローチなども繋げて活かすことで、誰から見ても若いねと言われるような姿勢の獲得を目指してまいりましょう。

―――――――― <レジメ前文> ――――――――

 

 

人との会話の中で年齢が話題になり自分の年齢を告げた時、「えー、そんな歳には見えない」と言われたら、ほとんどの方が嬉しいと感じることでしょう。一般的に、人にはある程度の年齢になるとそういう感覚が芽生えるものです。これは「若く見られたい」「若々しく見られたい」「若々しく感じさせたい」という思いと言えます。裏を返せば、「老けていると言われたくない」「年寄りっぽく見られたくない」ということだと思います。

当然、年を取るのが悪いということではありません。アンチエイジングという観点で見るならば、動くことに何の不自由も無いし、自分のことは自分でできるというように、能力的に色々なものが落ちているなどという印象を与えたくないし、考え方とか物の捉え方などもちゃんと若さを保っている、といったところに拘ることが重要なのだと思います。

 

「人を見かけで判断してはいけない」という言葉を耳にしたことがあると思います。これは裏を返せば、「人は相手を見かけで判断している」もしくは「しがちだ」ということです。この傾向は心理学において、「メラビアンの法則」というものによって証明されているそうです。米国の心理学者アルバート・メラビアンは、「第一印象は人が出会ってから数秒で決まる」ことに加えて、「第一印象は外見や態度など言語以外の要素が重視されやすい」という第一印象での法則を提唱しています。初対面の人と接した場面においてどの要素を優先して判断しているかを実験によって調べた結果、「視覚が55%、聴覚が38%、言語が7%」となり、視覚が第一印象を決める最重要な要素であると分かったそうです。

 

このようなことから、日常生活において「見た目」というのは人に与える印象のなかで大きなウエートを占めることが明らかです。特に「若く見られたい」「若々しく見られたい」という思いを現実にするためには、もっとも重要視すべき要素といえます。人の目に入るものは姿勢や服装、表情などです。さらにその中でも最重要なのが姿勢だと言えます。たとえば、活発に行動して、活気に満ちた表情で、服装も若々しく、物の考え方も柔軟ですが、姿勢が悪かったらどうでしょう。台無しになることは、たやすく想像できます。姿勢だけはある程度良い状態でなければ、服装や表情にどんなに気を使っても相手には老けた印象を与えてしまいます。

 

また、姿勢は機能性のものです。姿勢が悪ければ息もし辛いし、胃腸を圧迫して消化にも悪い。さらに運動能力も落ちます。良い姿勢を取れるのであれば、運動能力は上がるのです。そこはリンクしています。姿勢が悪いということで得をすることはなく、姿勢が悪いということは単純に損をする部類に入ると言ってよいでしょう。

 

治療の現場においても、患者さんは姿勢の良し悪しをひとつの指標として、「あ、腰が伸びた」「背中の丸みが減った」「目線が上がった」などを敏感に察知して、痛みが取れた以上に喜んだりします。

 

これらを踏まえて、今回のテーマを「姿勢」としました。

 

 

良い姿勢というのは意識してそうあるものではなく、一番楽な状態でいることが自然に良い姿勢になっているということが肝要です。悪い姿勢というのは、ある意味無自覚に色々なものを庇った結果であったり、筋力が低下していることを自覚していなくて、でも使いづらいからそれを庇って結果的に崩れていくというのが非常に多いのではと思います。

 

 

そこで今回は、伸び切らない肘と丸くなった背中、がに股になりがちな下肢の3箇所にアプローチしました。

 

伸び切らない肘へのアプローチは「肘前面に潜んでいる過緊張を解消する」です。

肘が伸び切らない状態というのは、蓄積された疲労によって上腕二頭筋が少し短縮した状態になり、それを庇った楽な姿勢が肘を曲げることであるために生じます。

背筋がピンと伸びていても肘が若干曲がった姿では見た目に老け感を感じさせてしまいます。それだけではありません。肘が曲がっていると、実は背中が丸くなってしまいます。それは、肩の力を抜くということは、実は肘の力を抜くということだからです。肘を曲げていれば肘の力は抜けません。結果、肩の力も抜けずに肩は上ずって前にも出てきて、必然的に背中も丸くなってしまいます。したがって、楽な状態で肘が伸びているということは、良い姿勢の重要な要素のひとつなのです。

このアプローチは、肘を曲げる筋肉としての「上腕二頭筋」と「腕橈骨筋」をターゲットにしています。アプローチの手順が解説される前に、それぞれの筋肉の驚くべき関連性がレクチャーされました。それは、上腕二頭筋の過緊張は下肢○○の柔軟性に影響を及ぼしていたこと!さらに、腕橈骨筋が首の○○運動に大きな影響を及ぼしていたことです!その関連性を実習で私を含めた全員が実感し、全員が驚きました。

このアプローチは術者にとっては実に楽な方法でありながら、すごく理に適った方法です。それによって肘が自然に伸び切った状態になると共に、下肢の柔軟性は向上し、首のコリ感も解消され、施した側の半身全体が楽に感じられました。感動ものです!

「肘のトラブルは本当に色々なところに飛んでしまう。肘を絶好調にするだけで、かなり色々なものが解決するのではないかと思う」と本部長は仰いました。

 

丸くなった背中へのアプローチは「背部の筋肉を活性して流れの良い背中を手に入れる」です。

背中が丸い状態とは、肩甲骨が外側に開いている状態です。肩甲骨を寄せる働きをする筋肉が動きづらくて充分に力を発揮できなくなっているために生じます。背中が張ってしまう、凝ってしまう、疲れが溜まってしまう、などとか、とにかく辛い、もしくは痛いなど色々言う方々は、良い姿勢を意識して充分に力を発揮できなくなった筋肉を何とか働かせている状態をキープしているから症状に至ってしまったのです。

このアプローチは、深部に溜まっている疲労を解消すると共に、筋肉同士が交差している部分でしっかりと力が入るようにすることで、肩甲骨を寄せる筋肉を活性させるものです。結果、ちゃんと背中に力を入れようと意識しなくても、抗重力筋である肩甲骨を寄せる筋肉が重力に逆らって勝手に働いてくれるようになりました。肩甲骨のニュートラルポジションが外側にあったのがセンターに寄った感じを実感。背筋を伸ばすことによってストンとぶら下がる状態になる肩甲骨の位置が外側ではなくセンターに寄ったということです。

 

がに股になりがちな下肢へのアプローチは「下肢の内側ラインに蓄積している深部の疲労を解消する」です。

下肢の内側ラインの筋肉は、大腿部の「内転筋」と下腿部の「腓腹筋」「ヒラメ筋」です。その中でも「内転筋」が最重要。今回のレクチャーでは内転筋のすごく重要な働きが詳しく解説されました。それは歩く時に、後ろに残った脚を前に送り出し、なおかつ膝を内側に引き寄せる力を発揮していることです。後ろに残った脚の内転筋が重力に耐えるために発揮する股関節を内転させる力は、結果として股関節を屈曲する方向にトルクを掛けます。それがあるから、着地した瞬間に後ろに残った脚が勝手に前に送り出されるのです。すなわち内転筋がしっかり力を発揮できないとちゃんと歩けないということになります。

また、内転筋は腸腰筋と連動します。したがって、歩く時でも立っている時でも、また後ろに反るような動作の時でも、内転筋群が腸腰筋と連動して働くので、内転筋群に蓄積した疲労は腸腰筋の能力を低下させます。

このアプローチでは神経を活性する手順に加えて、プレスインプットによって深部に蓄積した疲労を解消します。その結果立った時、内転筋と腸腰筋が連動して自然に身体の中心線を上昇していくような力が発揮され、ものすごく良い姿勢になりました。感動ものです!!

 

 

私は今回もまた、この3つのアプローチを臨床の場で使いまくっております!

特に下肢内側ラインのアプローチをもっとも好んで活用しています。50代男性の歩きにくさを改善する一手として活用したところ、効果を確認するために立ち上がってもらった患者さんの姿勢が驚くほど良くなっていたことに、二人して驚いたことがありました。

 

良い姿勢でいるということは、すごく気持ちが良いものです。良い姿勢というのは、やはりそこから相乗効果が出ます。良い姿勢でいるのが楽な状態というのはある程度の積み上げが必要ですが、積み上がって良い姿勢が楽だという状態は、気も巡りやすいし、呼吸もしやすく、気分が上がりやすい、などメンタルの部分も全く変わってきます。

何よりも活力・活気を感じさせます。それが人から見て「若いね!」となるのです!!

 

 

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大井 洋

 

 

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